アマ (Linum usitatissimum L.) の下位節分枝と花序分枝の数は,栽植密度によって変化し,種子収量を決定する上で重要な収量構成要素である.これらの分枝の発生の品種による違いと栽植間隔に対する反応について調査した.2017年と2018年に,油料アマの品種LirinaとNR2,繊維アマの品種あおやぎとペルノー1号を栽培した.条間を30 cmとしてドリル播きした後に,個体の間隔が1 cm(密植)と5 cm(疎植)となるように間引きを行った.油料アマの2品種は繊維アマの2品種に比べて,茎が短く,全長に占める花序長の割合が高く,蒴数が多く,種子収量が高かった.蒴をつける下位節分枝は,いずれの品種でも疎植の際にのみみられたが,Lirinaでは他の品種に比べて数が少なかった.主茎の花序分枝数は,あおやぎでは油料アマの2品種より少なかったが,ペルノー1号では油料アマと同程度であった.いずれの品種でも,疎植にすると密植に比べて,主茎の花序分枝数が増加しただけでなく,花序分枝あたりの蒴数も増加した.この花序分枝あたりの蒴数の増加は,その原因となる二次花序分枝数の増加とともに,油料アマにおいて顕著であった.