日本作物学会紀事
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栽培
幼穂発達期と登熟期における短期間の冠水による水稲収量構成要素の変動
大江 真道松尾 洋明
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キーワード: 冠水, 収量, 収量構成要素, 水稲
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2020 年 89 巻 2 号 p. 98-101

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抄録

幼穂発達期と登熟期における短期間の冠水処理が,収量構成要素に及ぼす影響を見るために,穎花分化後期 (出穂前16日),花粉内容充実期 (出穂前6日) に1日と3日,登熟前期 (出穂後5日),登熟中期 (出穂後18日) に2日の冠水処理を行った.どの冠水処理も穂数に影響しなかった.1穂精籾重は穎花分化後期の3日,花粉内容充実期の1日と3日,および登熟前期の2日間処理で対照区に比較して13~17%低下した.冠水処理による1穂重の減少は2次枝梗の減少によって生じた2次枝梗籾数の減少が主要因であった.冠水処理後に残存した精籾の1粒重に対照区との差は認められなかった.以上から,冠水による収量低下は2次枝梗の退化や枯死による粒数の減少が支配的であることが明らかとなった.

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