サトイモは干ばつに弱い作物であるが,灌水のタイミングやその量についての指針がない.そこで, 収益性の観点から適正な土壌水分とその制御法について検討した.2015年に雨よけ条件下で土壌水分を体積含水率で15%,25%および35%に設定した3試験区,2017年には露地条件下で慣行区(7日おき灌水),土壌水分25%区および無灌水区の3試験区を設けた.商品収量(商品として取り扱われる孫芋とひ孫芋の収量の合計)は,土壌水分35%区および慣行区(土壌水分30%程度)で多かったが,販売単価の高い3L~Sサイズ収量は土壌水分25%区が他の2処理区と同等,あるいはやや多かった.一方,下物収量は土壌水分25%区で少なかった.以上より,収益性の観点からみると土壌水分を25%前後に制御することが単位面積当たりの収益性が優れていた.