2024 年 93 巻 1 号 p. 67-68
子実トウモロコシ栽培現場ではアワノメイガの食害による減収や品質の低下が問題になっているため,殺虫剤散布が子実トウモロコシの虫害程度および収量に及ぼす影響を検討した.絹糸抽出期に殺虫剤を無人航空機で散布することにより, 2021年は虫害程度が低減し,全刈収量が7%増加したが,2022年は被害低減や収量増加が認められなかった. 2022年より2021年において薬量が多いことが,2カ年における散布効果の違いの一要因と推察された.第6葉期の殺虫剤散布が虫害程度と収量に及ぼす影響は判然としなかった.