日本作物学会紀事
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タイ国におけるロゼル (Hibiscus sabdariffa var. altissima L.) の栽培に関する研究 : 第6報 ロゼル-ラッカセイ間作体系におけるロゼルの遅延播種が両者の収量に及ほす効果
SERMSRI NawaratJATUPORUNPONGSE Seriwat村田 吉男
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1987 年 56 巻 2 号 p. 215-219

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抄録
タイ国東北地域の4-5試験地圃場を用い, 2年間にわたって実施したロゼル-ラッカセイ間作試験において, ロゼルのラッカセイに対する遮光の悪影響を緩和して増収をはかる意図をもって, ロゼルの播種をラッカセイよリ1-3週間遅らせる方法を試みた. 得られたおもな結果は次のとおりである. 1. ロゼルの播種が遅れるほどその繊維収量は低下し, ラッカセイの莢実収量は増大した. 両者の関係は一般に場所別に一つの双曲線に当てはまることがわかった. 2. ロゼルとラッカセイの合計収量はロゼルの播種が遅れるほど低下した. 3. Land equivalent ratio (LER)はロゼルの遅延播種によっては改善されなかった.
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