重さが75gで窒素(N)含量の異なる種球茎(2年子)を用いてコンニャク(供試品種, 在来)をポットに栽培し, 地上部の生育状態を調査するとともに, 植付け後35, 65, 95, 140日目に葉面積・根数・各部乾物重とN含量を測定した. その結果, 多N種球茎区(N, 0.44g/球茎)は少N種球茎区(N, 0.29g/球茎)よりも小葉が多く, いずれの生育時期においても葉面積・根数が増大した. また多N種球茎区は少N種球茎区よりも葉, 根, 新球茎+生子および全体の乾物重が重く, N吸収量が多かった. 特に根数・根重とN含有率については, 植付け後35日目と65日目において両区の差が顕著であった.