日本作物学会紀事
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無限伸育型ダイズの節間伸長について
梅崎 輝尚
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1998 年 67 巻 2 号 p. 187-192

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抄録

無限伸育型ダイズの節間の伸長経過と生育特性を明らかにするため, 宮崎大学農学部附属農場において3ヵ年にわたり栽培実験を行った.無限伸育型5品種を供試し, 有限伸育型品種と比較した.有限型伸育品種が開花後10日目までに主茎節間の伸長が止まったのに対して, 無限伸育型品種では開花後も約1ヶ月間にわたり主茎における出葉ならびに伸長が認められ, 主茎長, 主茎節数とも有限伸育型品種に比べて大きかった.主茎および主茎各節間はそれぞれS字カーブを描いて伸長し, 節間長は第1節間が比較的長く, 第3節間が短く, 第1節間を除く最長節間が主茎頂部から数節間となるパターンが無限伸育型品種においても確認された.また, 主茎節間には有限伸育型品種と同様に第N節間の伸長最盛期は第N+2葉期, 伸長停止期は弟N+4葉期で表される関係の存在することが明らかとなった.主茎の節間伸長に関する規則性や各器官と主茎の出葉との同伸性が伸育型にかかわらず普遍性を持つことから, ダイズの草型の制御には伸育型を問わずにこれらの規則性を活用することが可能であると考えられる.

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