日本作物学会紀事
Online ISSN : 1349-0990
Print ISSN : 0011-1848
ISSN-L : 0011-1848
サトウキビ生産の現状と砂糖収量向上のための課題
寺内 方克
著者情報
ジャーナル フリー

2002 年 71 巻 3 号 p. 297-307

詳細
抄録
サトウキビの生産量は栽培面積の拡大によって増加してきた.しかし,生産性の改善は他の作物に比べて遅れており,収量とスクロース含有率の向上が必要とされている.そこで,世界と日本における生産の現状とサトウキビ発展の鍵となる遺伝資源について由来と現状を紹介する.また,サトウキビの生理・生態的特性を整理し,乾物生産特性改善およびスクロース含有率向上のための問題点を示す.さらに,スクロース蓄積生理研究の現状を整理するとともに,分子生物学的なアプローチによる生理研究の情勢について紹介する.
著者関連情報
© 日本作物学会
次の記事
feedback
Top