日本色彩学会誌
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色感覚の違う者の印象調査
市原 恭代
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キーワード: 色覚, 印象調査, 2色覚者
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2017 年 41 巻 6+ 号 p. 23-24

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抄録

目的:人が色を認識できるのは網膜にある3種類の錐体細胞があるからである.錐体細胞は,450nmの光を主に感じるS錐体,530nmの光を主に感じるM錐体,560nmの光を主に感じるL錐体があるが,中には三つの錐体細胞がそろっていない人もいる.今回の実験ではM錐体が存在していないD型色覚(強度)の人の色刺激や色の文字刺激に対する印象を調査する.

方法:SD法を使って色刺激と文字刺激に対しての印象やイメージを明らかにするための実験を行い2型2色覚者(D型強度)の被験者9人の色に対する印象を調べる

因子分析を行い共通因子の数を決めるために「固有値」を求めた.スクリープロットから傾きがなだらかになっているところを見つけ固有値とする.今回は3以降の傾きがなだらかになっていることから,4以上の共通因子を仮定しても影響がないと考え固有値を3とした.

結果:pinkとピンクは似た傾向が出ていない.Pinkは白やwhiteと似ている傾向がある.

・暖色系は似た傾向がある.

・緑は茶色系と似た傾向が出ている.

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© 2017 一般社団法人 日本色彩学会
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