日本色彩学会誌
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日本色彩学会第50回全国大会[東京]ʼ19 発表論文集
ライティングドームイルミネーション
内田 孝幸久原 泰雄川村 仁志
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2019 年 43 巻 3+ 号 p. 187-

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抄録

ライティングドームは五⽅⼗⼆⾯体で構成されるフレーム型イルミネーション・オブジェです.五⽅⼗⼆⾯体とは,正⼗⼆⾯体の各⾯の中⼼を持ち上げ5つの⼆等辺三⾓形に分けた⽴体です.この球形をしたドームには被写体に全⽅向から照明を当てるため32 個の頂点にマイコンLED(Neo Pixel)を設置し,⾊彩や明度をArduinoでプログラミング制御できるようにしています.今回の展⽰では本来,肌の質感評価など⽬的で開発されたライティングドームを,光を灯す癒しの空間を作り出すイルミネーション・オブジェとして展示しました.さらに,点灯モードとして「自動多色点灯デモモード」と「マニュアルRGBスライダー制御モード」を設け,単に綺麗な自動イルミネーションだけでなく,RGBの各スライダーによって加法混色を手動で設定できるようにしています.測色の点ではUSB小型分光機を配置して,リアルタイムにドーム内のスペクトル強度をPC画面上に表示でき,上述のコントローラーと合わせ,光源色とスペクトルが直感的にイメージできます.これらの機能を内包しながら,LEDの⾊彩や点灯の様々なパターンにより彩り豊かなオブジェとしました.

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© 2019 一般社団法人 日本色彩学会
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