日本色彩学会誌
Online ISSN : 2189-552X
Print ISSN : 0389-9357
ISSN-L : 0389-9357
日本色彩学会第51 回全国大会カラーポッド[京都]’20 発表論文集
アプリ「mupic」を使用した色彩と音の連想に関する調査
松山 聖太DOZAN11三木 学青柳 臣一日髙 杏子
著者情報
ジャーナル フリー

2020 年 44 巻 3+ 号 p. 74-

詳細
抄録

本発表では,情報デザイン学のアプローチから,質問票とスマートフォン・タブレット用アプリmupic(2019, 制作開発:DOZAN11,三木学,青柳臣一)を使った色彩と音の連想についてのアンケートを行うための調査法を検討する.調査目的は,画像の色から音楽を自動生成するアプリmupicのユーザインタフェースにおいて,色彩に妥当な楽器,テンポ,曲調ジャンルを割り振るための資料データを得ることである.色彩から連想される楽器の音色や音階の傾向を検証する.年代差,性別,好きな音楽ジャンルのコホート分析を通じ,色彩と音を関連させるデバイスや自動生成アプリの開発や改善,更新に貢献する.本調査は,色聴という一部の人間に発現する色彩に音の感覚が付随する状態を発見する調査ではなく,一般的な人が色で連想する音を調べる調査である.本発表予稿では第1報として,この調査手続きとユーザインタフェースでの選択肢の考え方を発表する.

著者関連情報
© 2020 一般社団法人 日本色彩学会
前の記事 次の記事
feedback
Top