日本作物学会関東支部会報
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21 成熟期におけるダイズ品種間の葉の老化が異なる要因の解析 : 中間台木の相違が穂木の葉の老化に及ぼす影響
大川 泰一郎土井 晴賀石原 邦平沢 正
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p. 68-69

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抄録

ダイズ多収性品種のタチナガハはエンレイに比べて開花期以降の葉の老化が遅く, 成熟期になっても葉の緑色を維持し, 黄化, 落葉がおそい性質を備えている. 葉の老化が品種間で異なる要因を明らかにするため, 接木法を用いて地上部と地下部のどちらの性質が関係しているかを検討した結果, 莢の成熟がすすみ葉が黄化, 落葉する段階の葉の老化には, 台木, 言いかえると根に関係なく地上部の影響が大きいことが示された. この黄化, 落葉に地上部の性質が相互に影響し合うか否かを明らかにするため, 中間台木を用いて現在検討を進めている. ここでは, 初生葉展開時に相互に入れ替えた接木個体に開花前に第8節目で穂木としてタチナガハを接いだ個体について, 穂木の生育, 成熟期における中間台木の黄化, 落葉, 穂木の葉の老化を比較検討した結果を報告する.

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© 1997 日本作物学会関東支部
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