抄録
本研究では、コンピューターシミュレーションを利用して、死者数が最も多い歩行者事故における衝突速度の算出精度を向上させることを目的としている。そこで、日本自動車研究所(JARI)により開発された歩行者モデルを用いて、歩行者事故における歩行者の飛翔距離と車両(SUV型車両)の衝突速度の関係を調査するために、シミュレーションでは2つの異なる制動条件(制動レベル/制動タイミング)として実施した。その結果、SUV型の車両では制動レベルに関わらず、V=√10Xの関係式となり、また、制動タイミングが遅れた場合には、0.5sではV=√8X、1.0sではV=√6Xの関係式となることが示された。