アメリカの大学図書館におけるアウトリーチサービスの変化とサービス内容に関する調査報告

サブジェクトライブラリアンの能動性について

抄録

2016年に訪日したUCF Libraries（セントラルフロリダ大学図書館，University of Central Florida Libraries）の研究情報サービス部長Barbara Tierney氏の講演を契機に，国立大学図書館協会海外派遣事業の派遣先としてUCF Librariesに滞在する機会を得た。利用者の学習・教育・研究により深く関わる支援が大学図書館に求められる現状を鑑み，アメリカで活動してきたサブジェクトライブラリアンが図書館外に出る「アウトリーチサービス」の変化とサービス内容はどのようなものか，学習支援・教育支援・研究支援において具体的にどのような活動がなされ，大学内においてどう位置付けられているのか，といった事項について調査を行った。