大学図書館研究
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論文
COVID-19パンデミック下の大学図書館における電子書籍の利用状況
九州大学の事例に基づく考察
児玉 芽生石田 栄美渡邊 由紀子冨浦 洋一
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ジャーナル オープンアクセス

2021 年 119 巻 論文ID: 2123

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抄録
COVID-19により物理的な図書館の利用が制限された特殊状況下において,電子書籍の積極的な利用が期待されている。そこで本稿では,電子書籍のニーズを把握するために,パンデミック前とパンデミック下の九州大学の利用ログを対象に利用傾向を分析した。全体的な傾向として,パンデミック下では電子書籍の利用が増加していた。またMaruzen eBook Libraryについて,アクセス回数,利用時間,ダウンロードページ数の3尺度から分析し,新たなニーズと尺度によって異なる利用傾向が把握可能なことを示した。最後に,電子書籍の利用傾向をまとめ,さらに3尺度の有効性や利用可能性について述べた。
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2021 (c) 大学図書館研究編集委員会

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