抄録
日本の研究機関では,研究データ管理支援体制の整備が求められている。本稿では,オーストラリアで研究データ管理支援を推進する組織,オーストラリア研究データコモンズ(Australian Research DataCommons,以下ARDC),および3つの研究大学を対象に,支援の実態,知識やスキルの習得に関してインタビュー調査した結果を報告する。同国では,ARDCが策定した長期的ビジョンに基づくプログラムと,ARDCによる大学への支援を背景に,大学内の複数の部署が連携して支援を行っていた。知識やスキルの習得には,各組織内外の枠を超えたコミュニティが大きな役割を果たしていた。