抄録
2025年度から新たに公募を行う競争的研究費によって生産された研究成果の即時オープンアクセスへの対応は,日本の大学図書館にとって必須課題である。その対応のヒントを得るため,信州大学では2025年2月にミシガン大学アナーバー校で訪問調査を行った。結果として米国における即時OAについては日本の即時OAに取り組むにあたっての強力な先例になり得るものではない可能性があること,機関リポジトリの運用において,特に登録者との関わり方やFAIR原則の遵守において本学が見習うべき点があること,OA出版における持続可能性を解決するひとつのモデルとして多元的な資金調達が挙げられることがわかった。