大学図書館研究
Online ISSN : 2186-103X
Print ISSN : 0386-0507
ISSN-L : 0386-0507
論文
データスチュワードとデータチャンピオン
英墺蘭3大学のRDM支援人材を例に
宮﨑 祐汰石田 栄美
著者情報
ジャーナル オープンアクセス

2025 年 128 巻 論文ID: 2199

詳細
抄録
日本の研究機関において,どのような研究データ管理(RDM)支援人材を配置するかは重要な課題である。本稿では,RDM支援人材についての理解を深めるために,データスチュワードとデータチャンピオンに着目し,オランダのデルフト工科大学,オーストリアのウィーン大学,イギリスのケンブリッジ大学における事例を概観する。両者は,専門職とボランティアという相違があり,それに伴って,職務ないし活動内容と求められる能力水準も異なっていた。他方で,学問分野とその研究手法の多様性に基づくRDMのニーズに対応するための人材であるという点は共通していた。両者の支援形態の相違は,大学の組織構造と財政状況によるものと考えられる。
著者関連情報
2025 (c) 大学図書館研究編集委員会

この記事はクリエイティブ・コモンズ [表示 - 非営利 4.0 国際]ライセンスの下に提供されています。
https://creativecommons.org/licenses/by-nc/4.0/deed.ja
前の記事 次の記事
feedback
Top