原著
デジタルパノラマエックス線画像における下顎骨下縁皮質骨形態分類を用いた歯周疾患のリスク評価
2023 年 13 巻 2 号 p. 83-87
詳細
2023 年 13 巻 2 号 p. 83-87
目的：デジタルパノラマエックス線画像における下顎骨下縁皮質骨形態分類（Mandibular cortical index，以下MCI）を用いて歯周疾患のリスク評価を行うことである．
対象と方法：2007年4月から2021年3月までの間に本学付属病院にて歯周基本検査およびパノラマエックス線検査を行った112症例とした．画像上でオトガイ孔下のMCIの評価および分類（Group I：I型，Group II：II型およびIII型）を行った．Probing pocket depth （以下PPD）は検査対象歯中の最深PPDを評価した．
結果：Group Iでは最深PPDが<4mmの割合が高く，Group IIでは≥4mmを有する割合が高かった（P<0.05）．
結論：MCIとPPDとの間に関連性がみられ，デジタルパノラマエックス線画像におけるMCI評価による歯周疾患のリスク評価の可能性が見出された．
