日本歯科医学教育学会雑誌
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研究報告
研修歯科医に対する口腔ケアセンター研修の自験割合と研修到達度に関する調査
石川 健太郎内海 明美久保田 一見石﨑 晶子村上 浩史木村 有子柴田 由美弘中 祥司
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2017 年 33 巻 3 号 p. 152-157

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抄録

抄録 本学では平成22年度より研修歯科医が大学附属病院において入院患者に対する口腔ケアを研修する1週間のプログラムを実施している. 今回, 我々は研修歯科医の口腔ケアセンター研修における自験割合を調査し, 研修の到達度を評価するために, 研修修了時にアンケートを実施した.

 対象は平成27年4月から平成29年3月の期間に昭和大学歯科病院に所属した研修歯科医のうち, 口腔ケアセンター研修を履修した137名である. 口腔ケアセンター研修終了後に口腔ケア手技や患者のリスクレベルにより分類した8項目について, 自験割合と到達度に関するアンケート調査を行った. また, 項目別に研修時期による自験割合と到達度の違いを検討した.

 129名の研修歯科医より回答を得た. 回収率は94.2%, 有効回答率は100%であった. 自験割合が95%を超えた項目は, 「口腔保湿剤の使用」 と 「病棟における感染予防対策」 であった. 「呼吸器を装着している患者の口腔ケア」 が53.5%と最も自験割合が低かった. 到達度評価ではすべての項目で80%以上の者が少しできるまたは十分にできると回答した. 研修時期による自験割合と到達度に違いは認められなかった.

 呼吸器装着中の患者などリスクの高い患者においては, 自験割合が低く, 見学・介助にとどめていることが明らかとなった. 今後, 口腔ケア研修において研修歯科医にどこまでの内容を自験させるべきなのかの基準作りが必要であると考えられた.

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