日本歯科医学教育学会雑誌
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調査報告
歯科医師国家試験英語問題が示唆する歯科医学英語教育の展望
原 矢委子永坂 哲アスリ ジャヤワルディナ
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2026 年 42 巻 2 号 p. 67-77

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抄録

抄録 国際化が進展するなか,日本の歯科医学英語教育は重要性を増しており,文部科学省歯学教育モデル・コア・カリキュラムは,国際医療に通じる歯科医師育成を目標に掲げている.歯科医師国家試験には英語問題が2010年から導入されたが,その出題内容と歯科医学英語教育カリキュラムの実施状況を関連づけて検討した報告はほとんどない.

 本研究では,2010年から2025年までに出題された歯科医師国家試験英語問題全22問について,出題内容,専門知識および英語知識要求度を分析した.また,全国29歯学部の歯科医学英語教育カリキュラムについて公開情報をもとに調査し,今後の教育の方向性について検討した.その結果,英語問題は問題総数年平均361.3問に対して年平均出題数1.4問(0.4%)と極小ながらも,英語知識要求度では文脈理解を必要とするスコア3以上の問題が多数を占め,専門知識要求度においても歯科医学的概念の理解を必要とする問題が一定数認められた.よって英語問題では単なる英単語の知識のみではなく,歯科医学的内容を英語で理解・解釈する能力が求められる傾向が示唆された.また,3年次以降も専門科目と関連した英語教育を実施している大学は29校中10校(34.5%)であった.今後の歯科医学英語教育では,低学年での一般英語教育にとどまらず3年次以降も専門科目と英語教育を接続した継続的なカリキュラムの整備が必要であると考えられる.

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