口腔衛生学会雑誌
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原著
歯科衛生士学校生におけるAIDS教育効果についての学校間比較
石津 恵津子廣瀬 晃子小澤 亨司可児 徳子
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2003 年 53 巻 1 号 p. 23-29

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抄録

日本では,現在もHIV感染者およびAIDS患者の増加が見込まれており,歯科衛生士においても適切な対応が求められている.本研究では教育効果の検討を目的として,講義形式によるAIDS教育を2つの歯科衛生士専門学校で行い,対象が異なっても同様の効果を得ることができるかどうかを学校間比較により分析した.調査対象は,1999年4月に愛知県A歯科衛生士専門学校と岐阜県B歯科衛生士専門学校に入学した生徒で,AIDSに関する知識および意識を講義形式によるAIDS教育の前後で比較した.その結果,2校で同様に知識の増加が認められ,知識の平均増加量に差はなかった.意識については,個人差が大きく,平均的な傾向を観察することはできなかったが,各項目別の分析では,学校間で意識が近づく傾向が認められた.よって,対象が異なっても同一の方法でAIDS教育を行えば,同等の効果が得られると思われる.

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© 2003 一般社団法人 口腔衛生学会
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