口腔衛生学会雑誌
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原著
低刺激時唾液量が学童期におけるカリエスフリーからのう蝕発生に関与する
鈴木 誠太郎浮谷 得子今井 光枝柴田 力石塚 洋一佐藤 涼一小野瀬 祐紀江口 貴子河内 嘉道石井 広志杉原 直樹
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2019 年 69 巻 2 号 p. 70-76

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抄録

 本研究は,小学生の児童を対象とし,唾液がカリエスフリーからのう蝕発生に関与するかどうかを明らかにするために行った.千葉県内の2つの公立小学校を対象とし,4年生でカリエスフリーであった100名(男児38名,女児62名)を6年生までの2年間追跡した.なお,1つの小学校での観察期間は2013年から2015年,もう一方では2014年から2016年である.唾液がう蝕発生に関与するかを明らかにするため,多重ロジスティック回帰分析を行った.観察期間中,30名(30%)の児童にう蝕が発生した.多重ロジスティック回帰分析の結果,唾液分泌量が少ない状態は有意にう蝕の発生と関与していた(オッズ比:0.38, 95% 信頼区間:0.16–0.90).したがって,カリエスフリーの児童であっても,唾液分泌量が減少している場合には,う蝕の発生に注意する必要があることが示唆された.

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© 2019 一般社団法人 口腔衛生学会
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