2022 年 72 巻 3 号 p. 158-164
2018年4月から2019年3月にかけて,医科健診と歯科健診を受けた日本人成人1,134名を対象に,肺炎/ 気管支炎の発症と定期的な歯科受診との関係を横断的に検討した.肺炎/ 気管支炎の発症の有無は,病院カルテにおける過去1年間の病歴から確認した.歯科受診の頻度は,自記式質問票を用いて評価した.その結果,肺炎/ 気管支炎を発症した者は29名(3%)であった.肺炎/ 気管支炎を発症した者は,発症しなかった者と比較して定期的に歯科受診している者の割合が低かった(p=0.018).さらに,多変量ロジスティック回帰分析の結果,肺炎/ 気管支炎の発症は,定期的な歯科受診(6カ月に1回以上, odds ratio[OR]=0.399,95% confidence interval[CI]=0.186–0.855)と関連していた.これらの結果は,肺炎/ 気管支炎の発症の有無が,定期的な歯科受診と関連していることを示唆している.