口腔衛生学会雑誌
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総説
地方公共団体における歯科保健医療対策の提供体制の現状と課題 ─政策動向と組織的基盤からの検討─
秋野 憲一三浦 宏子
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2025 年 75 巻 2 号 p. 77-87

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抄録

 本総説は,2024年度から実施されている「歯・口腔の健康づくりプラン」「歯科医療提供体制等に関する検討会中間とりまとめ」「地方公共団体における歯科保健医療業務指針」の概要を整理し,業務実施体制等のストラクチャー要因の視点から検討することを目的とする.「歯・口腔の健康づくりプラン」は,健康日本21 (第三次) と連動し,PDCAサイクルを活用して歯科疾患の予防や口腔機能の改善を推進することで,歯科保健の向上と食生活の質の向上を目指す.一方,「歯科医療提供体制等に関する検討会中間とりまとめ」は,歯科医療機関の機能分化・連携,障害児者への歯科医療提供,歯科専門職の人材確保に加え,自治体が歯科医療資源の確保や地域施策の推進を担うことを明記している.これらの歯科保健医療施策を推進する組織基盤と密接に関係するのが「地方公共団体における歯科保健医療業務指針」であり,自治体において歯科保健医療業務に携わる専門職の人材育成を含む歯科保健医療提供体制が明示されている.これらの諸施策の一体的な推進により,地域での歯科保健医療提供体制の強化が期待される.

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© 2025 一般社団法人 口腔衛生学会
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