口腔衛生学会雑誌
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原著
2型糖尿病患者における歯周治療後の脳梗塞リスク因子LABとアディポネクチンの関連性の検討
田中 梓皆川 久美子Ramadhani Aulia大久保 光濃野 要竹原 祥子小川 祐司
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キーワード: LAB, LOX-index, PISA, 脳梗塞, 歯周病
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2025 年 75 巻 2 号 p. 88-96

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抄録

 糖尿病は脳梗塞発症の危険因子の一つであり,その予防には血管内皮機能の保護が重要である.アディポネクチンは血管内皮保護作用を有することが知られており,2型糖尿病患者では低下が認められる.そこで本研究では,脳梗塞リスク因子であるLOX-1 ligand containing apoB (LAB) に着目し,2型糖尿病患者における歯周治療後のLABとアディポネクチンの関連性について検討を行った.

 大学病院に通院中の2型糖尿病患者で,HbA1c 6.0%以上,インスリン非使用,過去2カ月以内の治療内容変更がなく,脳梗塞既往がなく,現在歯数10本以上で,4 mm以上の歯周ポケットを有する歯が4本以上存在する27名を対象とした.調査期間は24週とし,対象者には0週から6週まで歯周初期治療を行い,0,12,24週に歯周組織診査と血液検査を実施した.HbA1c 7.0%を基準として対象者を血糖コントロール良好群と不良群の2群に分け,比較を行った.

 その結果,血糖コントロール良好群では,24週時に歯周炎炎症指標の改善とともにLABの有意な減少を認めた.さらに,LABの変化量とアディポネクチンの変化量との間に有意な負の関連が示された.この関連性は,他の臨床指標を考慮した多変量解析においても観察された.

 血糖コントロールが良好な2型糖尿病患者において,歯周治療後のLABの減少はアディポネクチンの変化と関連することが示された.

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© 2025 一般社団法人 口腔衛生学会
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