抄録
新生児医療や救急医療の発展に伴い,医療的ケアを抱えて在宅医療を行うこどもが増えている。在宅重症児の疾患別割合をみると悪性腫瘍の患者の割合はそれほど高くなく,神経学的後遺症を有する児の割合が高いという特徴がある。在宅移行後3年程度は病状も含めて不安定な状態が続き,病院と自宅が中心の生活となるが,退院後3年を超えると徐々に病状や在宅環境が整うことで自宅から地域へと活動の幅が広がっていく。小児においては在宅重症児の数も限られており,病期に合わせて各地域で顔の見える連携が取れればより効果的な在宅支援が可能になるといえ,薬剤師もチームの一員として担う役割が期待されるところである。