日本臨床外科学会雑誌
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症例
腹腔鏡下に切除したS状結腸間膜神経鞘腫の1例
丸田 浩志小松 英明田中 賢治木下 直江
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2022 年 83 巻 11 号 p. 1971-1977

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抄録

症例は25歳,女性.近医婦人科で月経困難症に対して子宮内避妊器具が留置された.その後のフォローの経膣超音波検査で骨盤内に腫瘤を指摘され,骨盤部MRIで8cm大の消化管由来の間葉系腫瘍が疑われた.精査加療目的に当院に紹介,腹部造影CTでS状結腸間膜由来の神経鞘腫もしくは胃腸管外間葉系腫瘍が疑われ,診断的治療を兼ねて手術の方針となった.腹腔鏡で観察を行い,被包された腫瘍はS状結腸間膜に存在し,他臓器への浸潤や腹膜播種の所見はなく,左結腸動脈分岐後の下腸間膜動脈が腫瘍に巻き込まれていた.被膜の損傷が無いように腫瘍含め腹腔鏡下S状結腸切除術を施行した.術後は合併症なく経過し,術後8日目に退院した.病理組織学的に免疫染色で,S-100蛋白陽性,c-kit陰性,CD34陰性,α-SMA陰性で神経鞘腫の診断となった.S状結腸間膜神経鞘腫は稀であり,腹腔鏡下手術を施行した症例は少なく,若干の文献的考察を加えて報告する.

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