抄録
新生児低体温療法におけるゲンタマイシン (GM) の適正使用のため, その薬物動態の特性を解明することを目的として検討を行った。 低体温療法が施行された新生児 (低体温療法群) と適応でない新生児 (対照群) を対象とし, Jensen らの GM 母集団薬物動態モデルを用いて, 新生児低体温療法における GM の薬物動態を後方視的に検討した。血中濃度実測値と Jensen らの母集団パラメーターを用いたベイズ推定による GM クリアランスは, 対照群に比べて低体温療法群で低い傾向が認められた。 新生児低体温療法における GM 投与時には, クリアランスが低下し, 血中濃度が高値となる可能性を考慮する必要がある。