日本小児臨床薬理学会雑誌
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抗インフルエンザ薬の使用実態調査— 2017年度 当院における使用状況 -
久保 美由紀森本 和雄米田 真紀子青谷 裕文中川 雅生
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2019 年 32 巻 1 号 p. 61-64

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抄録
季節性インフルエンザの多くは自然軽快するので抗インフルエンザ薬の投与は必須でないとされている。2017年4月1日から2018年3月31日の間に京都きづ川病院・きづ川クリニック小児科を受診し,インフルエンザ迅速検査によりインフルエンザと診断された患者,または臨床的にインフルエンザと診断された患者について抗インフルエンザ薬の処方実態を調査した。インフルエンザと診断された患者は580名であった。処方された抗インフルエンザ薬はオセルタミビル181件,ラニナミビル173件,ザナミビル31件,ペラミビル0件で,抗インフルエンザ薬が処方されなかった患者は173名であった。今回の調査ではオセルタミビルが最も多く選択されていた。オセルタミビルが禁忌とされていた10歳以上の小児や,吸入が可能な年齢では吸入薬が選択されていた。今回の調査ではインフルエンザと診断された580名中407名(70.2%)と多くの患者に抗インフルエンザ薬が処方されていた。重症化リスクの低い患者への抗インフルエンザ薬の投与を減らすなどの適正な使用にむけた指導が必要と考えられた。
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