日本小児臨床薬理学会雑誌
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乳児血管腫に対してプロプラノロール塩酸塩を使用し,無呼吸発作が再燃した早産児の1例
木原 理恵髙島 伸也
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2020 年 33 巻 1 号 p. 23-26

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抄録
乳児血管腫に対する治療薬としてプロプラノロール塩酸塩(以下PPL)のシロップ製剤が用いられることがあるが,低出生体重児や出生後5週未満の乳児に対しては安全性が確立していない.今回,出生より5週以上経過した早産児(修正週数38週台)に対してPPLが投与され,無呼吸発作が再燃した症例について経験した.治療効果は投与8日目に認められ,維持量は本邦承認の用量以下(2 mg/kg/day)であった.今回の事例は哺乳・呼吸運動そのものが未熟であるための偶発的症状である可能性も否定できないが,無呼吸発作が投与開始のタイミングで再燃し,増量時も症状が認められたことから,PPL投与により無呼吸発作が再発した可能性がある.また,治療効果についても比較的早期・低用量にて認められたことから,早産児の血管腫治療においてPPLを使用する際は,効果・副作用の両面から,より慎重に用量を考慮すべきであると考える.
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© 2020 日本小児臨床薬理学会
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