抄録
【背景】小児医薬品開発において剤形選択は重要な項目の1つである.本研究では,質問紙を用いて年齢および剤形別の受容性を評価した.【方法】国立成育医療研究センターの小児病棟看護師および保険薬局で処方薬を受領した保護者に質問紙を配布した.質問は,5種類の剤形(錠剤,カプセル剤,散剤,液剤,口腔内崩壊錠剤)の年齢ごとの受容性とし,受容性スコア(1 〜 5)平均値を集計した.【結果と考察】看護師112名から各患児年齢群ごとに112回答(合計784回答),4薬局に訪れた保護者324名から324回答を得た.受容性スコア平均値は,2歳以下では両調査で「散剤」が最も高く,3歳以上では,看護師では3 〜 11歳で「散剤」,保護者では3 〜 8歳で「液剤」,9 〜 11歳で「口腔内崩壊錠剤」が最も高く,看護師との結果に乖離があった.12歳以上ではいずれの剤形も4.5以上を示した.本研究は,評価者の想起バイアスが存在する.今後,実臨床での観察試験実施が望まれる.