日本小児臨床薬理学会雑誌
Online ISSN : 2759-9256
Print ISSN : 1342-6753
薬剤師常駐によるチーム医療への参画 ―致死性不整脈を発症した小児の急変時対応への参画および薬学的介入を行った1例―
内田 淳須田 沙也加寺田 芳弘河野 洋介喜瀬 広亮戸田 孝子橘田 文彦河田 圭司犬飼 岳史鈴木 正彦
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2020 年 33 巻 1 号 p. 57-61

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抄録
近年,薬剤師が病棟に配置され,チーム医療への参画が推進されている.今回,致死性不整脈を発症した患児に対し,病棟薬剤師が医師・看護師と共に急変時対応に参画し,また,薬学的介入を行った1例を報告する.症例は,心肺停止にて救急搬送された3歳女児.入院翌日に無脈性心室頻拍となり,医師,看護師と共に病棟薬剤師が急変時対応を行い, 心肺蘇生用アドレナリン(0.01 mg/kg)の調製および提供,硫酸マグネシウムの投与量を提案した.経過から,カテコラミン誘発性多形性心室頻拍を疑い,ナドロール使用の妥当性について医師・薬剤師間で協議し,院内倫理委員会の承認の上,内服(1 mg/kg 分1)を開始した.その後,不整脈出現を認めず,植え込み型除細動器を植え込み後に退院した.薬剤師が小児急変時対応に積極的に参画することや,薬学的介入を行うことで,より適切な薬物療法の提供に貢献することができると考える.
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© 2020 日本小児臨床薬理学会
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