日本小児臨床薬理学会雑誌
Online ISSN : 2759-9256
Print ISSN : 1342-6753
小児リウマチ性疾患患者における メトトレキサート内服困難に関するアンケート調査
鬼頭 敏幸, 草深 和歌奈, 鈴木 聖也, 楠 隆, 北川 好郎, 松林 正, 安岡 竜平, 篠木 敏彦
著者情報
ジャーナル フリー

2022 年 35 巻 1 号 p. 51-55

詳細
抄録
若年性特発性関節炎(JIA)を中心とした小児リウマチ性疾患でメトトレキサート2 mg錠剤・カプセルの内服経験のある患者,家族からのアンケートを実施した.平均年齢14.3歳(2.1-24歳),内服開始平均年齢7.0歳,平均罹病期間7.3年,平均内服期間5.3年,計31例(男3例,女28例)について解析した.JIA病型は,多関節型15例,少関節型14例,全身型1例,他に若年性皮膚筋炎1例であった.内服状況は,指示量を「問題なくできている」18例(60%),「できていない」7例(23%),「どうにかできている」6例(20%)であった.内服方法は,「錠剤・カプセルのまま」19例,「薬局/自宅で粉砕」8/2例,「回答なし」2例で,2/3がそのまま内服,1/3が粉砕したうえで内服していた.要望で多いものは,苦さ,悪心,嘔気,嘔吐などの副作用をなくしてほしいというものであった.甘味のあるコーティングがされ,小腸内溶解錠,顆粒ができれば,上記副作用を軽減し内服が容易になるかもしれない.用量の変更では,高用量の5 mgの要望よりは,現行の2 mgの半量,1 mgの要望が多かった.より少ない分量で高用量の製剤の開発により,高用量の内服が容易になるかもしれない.製剤の改善で内服が可能になることが患者への負担軽減になるという患者の声と具体的な改善の方向性を企業に伝え,小児製剤の改善に反映させていく必要がある.
著者関連情報
© 2022 日本小児臨床薬理学会
前の記事 次の記事
feedback
Top