抄録
【目的】新生児で医薬品を使用する際にほとんど添加剤への考慮をしていない.新生児で使用される医薬品について,添加剤の含有の有無や量の違いを調査する.【方法】「新生児室・NICUで使う薬剤ノート(改訂5版)」に記載のある277の医薬品(注射薬162,内服薬75,外用薬40)について,新生児へ有害とされるパラベンやベンジルアルコール等の9種の添加剤含有について調査した.特に先発品と後発品の違いを検討した.【結果】対象医薬品で添加剤含有品は72(注射剤29,内服薬26,外用薬17)であった.後発品は93(注52,内25,外16)で,先発もしくは後発品で添加剤含有品は32(各々13,9,10)で,添加剤の含有に違いがあったものは27(各々12,6,9)であった.内服薬や外用薬では添加剤の定量的な情報がほとんどなかった.【考案】新生児で使用する医薬品について添加剤を考慮することで,より安全な薬物療法を提供できる可能性がある.