日本小児臨床薬理学会雑誌
Online ISSN : 2759-9256
Print ISSN : 1342-6753
原著
保険薬局における薬剤耐性(AMR)対策啓発活動が一般市民へ与えた影響: 小児薬物療法研究会にて実施した配布企画の効果の検証
川名 三知代冨田 みさと大野 彩花中村 昂聖大仁田 純堀口 道子
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2026 年 38 巻 1 号 p. 76-82

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抄録
当薬局は2020年より,小児薬物療法研究会の薬剤耐性(AMR)対策啓発資材配布企画に参加している. 2023年は「ウイルスに抗菌薬は効きません」と記載のポスターを掲示し,抗菌薬適正使用に関する配布資材を抗菌薬の服薬指導時に配布した.また,味や風味に敏感な小児の服薬指導では抗菌薬をしっかり飲み切るサポートを日頃より重視している.これらの啓発活動が一般市民に与えた影響を調査したので報告する.調査はポスターを掲示した状態で実施し,ポスターの認知群と非認知群, 15歳未満の子との同居群と非同居群,初来局群と継続来局群に分け比較した.その結果,「抗菌薬はかぜに効く」の正答率は41%,ポスター認知群で正答率が有意に高かった.「抗菌薬・抗生物質は治ったら早くやめる方がよい」の正答率は42%,15歳未満の子との同居群で有意に高く,継続来局群で正答率が高かった.配布企画と服薬指導による一般市民への啓発効果が確認された.
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