症例は63歳の女性.乳頭部癌の診断で膵頭十二指腸切除術を施行し治癒切除した.術後9カ月,CTにて上腸間膜動脈左側に軟部組織陰影の濃度上昇を認めリンパ節再発(#14d)の診断となった.S-1開始し一時病変の縮小,腫瘍マーカーの低下を認めたもののCA19-9が再上昇したため,Gemcitabine+Cisplatinへレジメン変更した.病変は増大傾向も限局していたため放射線治療(50Gy/25Fr)を行った.その後化学療法を再開しCA19-9は正常化,術後4年9カ月撮像のCTで画像上の完全奏効が得られた.術後5年以降は無治療で経過観察を行っているが,術後5年6カ月現在再発を認めていない.胆道癌に対し放射線治療が奏効する症例もあり,転移再発が限局している症例では放射線治療も選択肢の1つとなる可能性がある.