環境化学
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臭素化―脱臭化水素誘導体化法を用いたガスクロマトグラフィーによる環境試料中アクリルアミドの定量法
高田 久美代岡本 拓
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1991 年 1 巻 3 号 p. 559-565

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抄録

環境試料中のアクリルアミドの定量法を開発した。アクリルアミドに臭素を付加し2, 3-DBPAを生成させ, フロリジルカラムクロマトグラフィーによるクリーンアップの後, トリエチルアミンを加えて脱臭化水素させ, 2, 3-DBPAを2-BPAに変換した。これをGC-ECD, あるいはGC/MS (NCI) に注入して定量を行った。本法の水質, 底質, 生物における検出限界はそれぞれ0.02μg/1, 0.13μg/kg, 0.30μg/kgであり, 添加回収試験の平均回収率は95%, 85%, 84%, 相対標準偏差はそれぞれ2.9%, 6.8%, 5.1%となり, 環境試料へ適用することが可能となった。
なお, 本研究は平成2年度化学物質分析法開発調査として環境庁の委託を受けて実施したものである。

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