東北大学病院皮膚科では, 成人アトピー性皮膚炎患者を対象に問診票による生活習慣および薬物療法における問題点の検索を行い, 検出された問題点について指導箋を作成し改善を促す取り組みを実施している。この取り組みを実施した患者31名について介入前後の臨床症状 (SCORAD) およびQOLを比較したところ, いずれも改善がみられた。また, 初回と1年後に実施した2回目の問診結果から, 生活習慣と薬物療法のアドヒアランスを評価し, 症状改善との関連性を検討した。薬物療法のアドヒアランスがよい患者はSCORADと感情のQOL改善度が高く, 外用薬塗布範囲の変化はSCORAD改善度と, 保湿剤塗布範囲の変化は感情のQOL改善度と相関した。一方, 生活習慣のアドヒアランスがよい患者は感情のQOL改善度が高く, 生活習慣の改善は患者の心理面によい影響を与えることが示唆された。