埼玉県立がんセンター整形外科
2020 年 32 巻 1 号 p. 88-91
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49歳男性,数ヵ月前から右母指球に腫瘤を主訴に受診した.切開生検を行った結果,扁平上皮癌であったため原発検索を行った.右肺門部肺癌が疑われ,呼吸器内科で気管支鏡検査の結果扁平上皮癌を認めた.病理組織所見から肺癌原発の転移性軟部腫瘍と診断した.良悪性の鑑別だけではなく,転移性軟部腫瘍と原発性悪性軟部腫瘍の鑑別はその治療法や生命予後が大きく違うことから迅速かつ確実な病理組織診断が重要である.
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