東日本整形災害外科学会雑誌
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学術集会発表論文
腓骨神経麻痺や腰椎椎間板ヘルニアと鑑別を要した好酸球性多発血管炎性肉芽腫症の1例
熊原 遼太郎井上 亮福田 陽工藤 整太田 聖也石橋 恭之
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2020 年 32 巻 1 号 p. 92-96

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抄録

麻痺発症から診断に1ヵ月を要した好酸球性多発血管炎性肉芽腫症(EGPA)を報告する.症例は48歳女性で,急性発症の右下腿のしびれを主訴に受診した.初診時,右下腿の筋力低下と,腰椎MRIで椎間板ヘルニアを認めた.保存治療で軽快したが1ヵ月後に症状悪化し,歩行困難となった.採血で好酸球増加と血清IgE上昇を認め,EGPAと診断した.非典型的な麻痺症状を呈した際には,EGPAも鑑別に挙げる必要がある.

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