東日本整形災害外科学会雑誌
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学術集会発表論文
血管柄付き骨移植術を行ったPreiser病の1例
高階 祐輔白川 健
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2020 年 32 巻 2 号 p. 190-193

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抄録

症例は25歳,右利きの女性,職業は女子サッカー選手.Herbert分類stage IIIのPreiser病の診断でZaidembergらによる1,2 ICSRAを血管柄とする骨移植術を施行した.術後8ヵ月のCTで舟状骨近位の分節化の骨癒合を認め,術後1年3ヵ月のMRI像にて舟状骨の信号変化の回復を認めた.Preiser病はまれな疾患であるが,治療としては血管柄付き骨移植が主流となりつつある.自験例においても壊死部の完全な回復を認めており,Zaidembergらによる1,2 ICSRAを血管柄とする骨移植は有用であった.

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