防衛医科大学校整形外科学講座
2020 年 32 巻 4 号 p. 561-565
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脂肪腫は最も頻度の高い良性軟部腫瘍であるが,手部での発生はまれである.われわれは直径5 cmを超える巨大脂肪腫の症例を7例経験し,全例に外科的治療を行い,一塊として切除しえた.2例に医原性の神経損傷を予防するために手根管開放を併用した.術後,合併症は認めず,最終観察時に局所再発を認めた症例はなかった.手根管近傍まで腫瘍が伸展している際は,神経損傷を予防するために手根管開放の併用は有用と考えた.
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