日本肘関節学会雑誌
Online ISSN : 2434-2262
Print ISSN : 1349-7324
Ⅳ.成人骨折・脱臼
肘関節Terrible Triad損傷の治療経験-鉤状突起骨折の骨接合は必須か
洪 淑貴堀井 恵美子小野田 亮介大島 明山賀 崇杉浦 洋貴
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2016 年 23 巻 2 号 p. 173-176

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抄録

 肘関節terrible triad損傷に対し,両側側副靱帯(LCL,MCL)断裂と橈骨頭(RH)骨折を重症度に応じて治療した.2010年1月~2015年3月に加療した7例では,RH骨折Hotchikiss分類I型2例を放置・骨片切除し,II型4例には骨接合,III型1例には人工骨頭置換を施行した.全例両側靱帯損傷を認め,6例ではLCLが,5例ではMCLが完全断裂だったため,靱帯縫合した.尺骨鉤状突起(CP)の骨折型は,Regan-Morrey分類I型4例,II型3例であったが全例放置し,術後平均2週間外固定した.最終診察時平均肘関節可動域は屈曲133度,伸展-10度で,Mayo Elbow Performance Scoreは全例100点であった.全例CP骨片は癒合しなかったが,後方安定性は保たれていた.本損傷ではLCL,MCL,RHを適切に治療すれば,CPの修復は必須ではないことが示唆された.

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© 2016 日本肘関節学会
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