2016 年 23 巻 2 号 p. 177-181
鉤状突起骨折を伴う新鮮肘関節外傷19例について,O'Driscoll分類,鉤状突起骨片サイズ,鉤状突起の処置について検討した.対象は男性:12例,女性:7例,手術時年齢:平均44(17~70)歳,経過観察期間:平均19(2~60)か月であった.鉤状突起骨折はO'Driscoll分類でtype 1:9例,type 2:8例,type 3:2例であり,その処置はtype 1では修復術:2例,無処置:7例,type 2では骨接合:6例,一期的再建:1例,修復術:1例,無処置:1例,type 3では骨接合:1例,修復術:1例であった.骨接合が不能で糸での修復術となったtype 2の骨片サイズ31%とtype 3の骨片サイズ80%の2例が創外固定追加を要し,中等度の関節症性変化が残存した.type 2,type 3で骨片サイズが約30%を越える症例では骨性支持が必要となる症例が存在し,内固定か一期的再建術なども考慮する必要がある.