2016 年 23 巻 2 号 p. 291-294
変形性肘関節症に対する鏡視下関節形成術の中期術後成績を検討した.術後2年以上経過観察が可能であった22例23肘を対象とした.術後観察期間は平均47か月であった.全例で鏡視前に小皮切で尺骨神経剥離を行った.術前に尺骨神経症状を有した14肘中5肘に対して鏡視後に皮下前方移動術を行った.術後合併症を認めた症例はなかった.肘関節可動範囲が術前87°から術後105°に,JOA-JESスコアの総合点は術前63点から術後84点に,疼痛点は術前13点から術後23点に,DASHスコアは術前27から術後15にいずれも有意に改善した.著者らがこれまでに報告してきた短期術後成績と比較して,JOA-JES,DASHスコアは観察期間によらず比較的良好な成績を維持しているが,肘関節可動範囲は時間経過とともに徐々に悪化していく傾向を認めた.