2016 年 23 巻 2 号 p. 340-342
当院で上腕骨外側上顆炎の治療をうけた患者に対して超音波検査を行った.保存加療の9例9肘と手術加療の6例6肘の計15肘を疾患群,またボランティアの8例16肘を正常群とした.評価する項目は,短橈側手根伸筋(ECRB)腱実質部のhypo echoic lesion,石灰化,付着部での断裂,橈骨頭の可動性である.また,ECRB腱の弾性を定量する試みとして,正常群全例と疾患群の5肘に対してelastographyを行い組織の弾性を示す尺度であるstrain ratioを計測した.その結果,hypo echoic lesionは疾患群で有意に多く認められた.石灰化は疾患群の3肘に,付着部での断裂は疾患群の1肘のみに認められた.橈骨頭の可動性およびstrain ratioは,いずれも両群間での統計学的有意差は認められなかった.今回,上腕骨外側上顆炎患者における肘関節周囲の超音波検査の試みを第1報として報告する.