日本肘関節学会雑誌
Online ISSN : 2434-2262
Print ISSN : 1349-7324
Ⅹ.スポーツ・野球肘
野球選手の肘内側側副靱帯損傷に対する骨柱固定による靱帯再建術
米川 正悟渡邊 幹彦稲垣 克記
著者情報
ジャーナル フリー

2016 年 23 巻 2 号 p. 358-361

詳細
抄録

 目的:野球選手の肘内側側副靱帯損傷の治療は,まず保存的治療を優先して行う.しかし,競技レベルの高い選手,特に投手については観血的治療を選択することが多い.2013年より尺骨側,上腕骨側ともに内固定材を使用せずに骨孔を作成する,いわゆるTommy-John原法に準じた手術を行っている.今回,観血的治療のスポーツ復帰について検討したので報告する.

 対象と方法:2013年から2015年までに肘内側側副靱帯損傷で靱帯再建術を行った野球選手12例を対象とした.手術時平均年齢は18.7歳,12例中9例が投手であった.健側の長掌筋腱を使用して靱帯再建を行った.骨孔を作成時に採取した骨柱を固定に使用した.

 結果:12例中11例(91.7%)でスポーツ復帰が可能,平均復帰期間は約9.3か月であった.

 考察:治療成績は以前に行っていたinterference screw固定を用いた術式と同様に良好であった.

著者関連情報
© 2016 日本肘関節学会
前の記事 次の記事
feedback
Top