2016 年 23 巻 2 号 p. 375-378
上腕骨小頭離断性骨軟骨炎に対して肋骨肋軟骨移植術がしばしば行われ,主に第6肋骨肋軟骨が用いられることが多い.今回われわれはCT画像を用いて第1から第10肋骨肋軟骨移行部の形状を評価した.
胸部CTを行った,胸郭に変形のない13歳から16歳の男性患者11例を対象とした.胸郭3DCT画像より肋骨肋軟骨移行部の断面の長径および短径を測定し,扁平率を計算した.それぞれの肋骨間で反復測定による分散分析を用いて,長径,短径,扁平率を比較検討した.
長径が13mm以上あるのは第1,3,4,5,6,7肋骨であった.第9,10肋骨は第1~8肋骨と比べて有意に小さく,10mm未満であった.短径は第7肋骨が8.3±1.0mmと最大であった.第1~4肋骨は第6~10肋骨と比べて有意に扁平率が高かった.
肋骨肋軟骨移行部は第5~7肋骨ではより円状で,長径が13mm以上あり,形状の点で肋骨肋軟骨グラフトに適していると考えられた.