日本肘関節学会雑誌
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Print ISSN : 1349-7324
Ⅹ.スポーツ・野球肘
上腕骨滑車に生じた離断性骨軟骨炎の1例
稲葉 尚人鈴木 拓別所 祐貴西脇 正夫堀内 行雄佐藤 和毅
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2016 年 23 巻 2 号 p. 388-390

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抄録

 症例:14歳男児.スポーツ歴はないが,2年前より旗振りを行っていた.初診1か月前より右肘痛と屈伸時の引っかかり感を自覚し,当院初診となった.単純X線で上腕骨滑車部外側に,辺縁の骨硬化を伴う骨透亮像を認め,MRIでは同部位はT1/T2強調画像で低信号、STIR像で高信号を呈した.上腕骨滑車離断性骨軟骨炎(OCD)(Nelson分類grade2)と診断し,局所安静で経過観察としたが,症状改善なく初診3か月後に手術を施行した.関節鏡視にて,上腕骨滑車に5×5mm程度の毛羽立ちを伴った病変を認め,鏡視下にドリリングした.術後18か月で日本整形外科学会-日本肘関節学会肘機能スコア(JOA-JES score)は100点,単純X線の透亮像は改善し,MRIでも輝度変化の改善が見られた.

 考察:滑車部OCDでは肘関節内外反ストレスに加え前腕回内ストレスが関与すると報告があり.本症例でも同様のストレスがかかったことが発症の一因の可能性がある.

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© 2016 日本肘関節学会
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